はじめに
ビットコイン(BTC)はその価格変動の激しさから、テクニカル分析とオンチェーン分析を両輪で活用することが重要です。本記事では、2025年6月現在の相場環境を踏まえ、投資家が注目すべきテクニカル指標とオンチェーンメトリクスを整理。実際の活用法と売買シグナル解説まで、現場で役立つ内容を提供します。
1. テクニカル分析の主要指標
📈 50日・200日移動平均線(MA)
- 現在、50日MAが200日MAを上回る「ゴールデンクロス」が発生中で、典型的な中長期の強気シグナルです。
- 一方で、相反する「デッドクロス」発生リスクもあり、50日線が200日線を下回ると注意シグナルとなります 。
💡 レジスタンス/サポートライン
- 現在の注目ラインは、$105K~$108K付近のサポートと、$110K~$112K付近のレジスタンス。直近のレンジを上下にブレイクすれば次のトレンドが明確になります。
📊 MACD・ROC・RSI
- MACDヒストグラムがマイナス転換し、短期的には一時調整の兆しが出ています。
- 加えて、30日ROC指標で弱気のダイバージェンス(価格上昇に対して勢いが弱い状態)が観測されており、警戒が必要です。
🏞 チャートパターン:カップウィズハンドル
- 6月16日時点で、「カップ・ウィズ・ハンドル型形成」が確認され、突破すれば$114Kラリーの可能性あり。
2. 重要オンチェーン指標と実践的分析
🔐 アクティブアドレスと新規アドレス数
- アクティブアドレスは高水準維持中で、採用拡大のシグナル。一方、ピーク時の価格ほどではないものの、底堅さが見られます 。
🐋 ホエール動向(大口保有者)
- 取引所への大規模流入は限定的。大口ウォレットは蓄積中であり、価格上昇に寄与する可能性があります 。
🏦 取引所の供給状況(インフロー・アウトフロー)
- 取引所へのビットコイン流入は若干減少傾向で、流出が続いており、長期保有意向が強まっている兆しです 。
⛏ マイナーの動向
- マイナーが報酬を一部売却中で、短期的な圧力としては注視が必要ですが、ホルダーの蓄積意識は依然として高いようです 。
💤 SOPR・MVRV・VDDなど定番指標
- **SOPR(Spending Output Profit Ratio)**はややピーク感が出てきており、利食い圧力の兆し。
- MVRV Z‑scoreは1.43→回復チャネルに戻っており、割安感が緩和された正当な上昇である可能性を示唆。
- **VDD(Value Days Destroyed)**は“蓄積局面”を示す緑ゾーンにあり、中期的には買いサインであります。
3. 指標組み合わせての戦略例
シナリオA:短期トレード
- 50日MAからの反発を確認後、MACDとROCのダイバージェンス発生時にエントリー。ストップロスは$104K~$105K割れに設定。
シナリオB:中長期ホールド
- MVRV回復+VDD蓄積が揃った局面での買い増し。退出はSOPRの再上昇+50日MA割れで判断。
シナリオC:リスク管理
- マイナー売りによる短期下落の可能性を、オンチェーンとテクニカルのダブルチェックでガード。取引所のインフロー急増時は警戒し、利食いも選択肢としておく。
4. 注目中期シグナル
- 50/200日クロスの維持:この構造が保たれている限り中期の強気継続可能性が高い。
- アクティブアドレス数:再度急増すればバブル時の前兆となる可能性あり。
- 大口保有者の動き:買い増し継続なら上昇トレンド継続シグナルと判断可能。
✅ まとめ
| 観点 | 状況と要点 |
|---|---|
| テクニカル | ゴールデンクロス中、カップウィズハンドル形成、MACD/ROCで反落警戒 |
| オンチェーン | ホエール蓄積・取引所流出・アドレス増・VDD蓄積が上昇背景を支える |
| 戦略 | 短期: テクニカルで細かく。中長期: MVRV&VDDによるタイミング買い増し。リスク要因はマイナー売り・価格調整 |
| シグナル | 50日MA維持、アドレス数増、ホエール買いで強気継続可能 |
次回予告
次は、「機関投資家・企業の最新動向:マイクロストラテジー、ProCapなどの戦略と業績」です。お楽しみに!

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